⽇々トン単位で発⽣する廃棄物を⾃社で収集運搬可能に。

「確かな実績と誠実な⼈柄で迅速に申請が完了できました」

埼⽟県草加市を拠点に、2008年に設⽴した株式会社鉄軌さま。

鉄道の線路の補修やメンテナンス及び新設を⾏う専⾨業者として、⽇々業務で発⽣する廃棄物を⾃社で処分するために、2022年に産業廃棄物収集運搬業許可を取得しました。

今回は、同社代表の⻄元義幸さまに、産業廃棄物収集運搬業許可を取得しようと考えたきっかけや、⾏政書⼠⼤原法務事務所に申請の代⾏を依頼した理由、許可取得後の業務の変化などを伺いました。

株式会社鉄軌(てっき)
所在地:埼⽟県草加市瀬崎3-16-8
事業内容:線路の補修やメンテナンス及び新設の施⼯
ホームページ:http://www.n-re.jp

現場の安全対策にも本気で取り組み元請けの信頼を獲得。通訳を採⽤して外国⼈も積極雇⽤

⼤原法務事務所 代表⼤原(以下、⼤原):⻄元社⻑、このたびは産業廃棄物収集運搬業許可の取得、おめでとうございます。

⻄元さま:ありがとうございます。⼤原さんのおかげで、当社の事業の主な現場である埼⽟県・東京都・千葉県・神奈川県の4都県での許可を取得できました。

⼤原:そもそもなぜ産業廃棄物収集運搬業許可を取得しようと考えたのかを知るために、貴社の事業内容を改めて教えていただけますでしょうか。

⻄元さま:株式会社鉄軌は、鉄道路線の新設や補修に関する⼯事のなかでも線路に特化した、いわゆる軌道⼯を⼿掛けています。

ハンマー1個もないゼロの状態で会社を設⽴してから、信念をもって仕事に取り組むことで元請けさんの信頼を獲得し、これまでに東京メトロ銀座線の⼤規模改修⼯事をはじめ、都営線、東急線、新京成電鉄などの現場で受注展開してまいりました。

⼤原:貴社の「信念」とは、どのようなものですか︖

⻄元さま:シンプルですが、ひとつは「仕事に妥協をしない」ということです。例えば、メンテナンス⼯事は線路のなかで⼀定の区間ごとに作業を進めていきますが、指定された範囲だけを補修すると、その前後に悪影響が⽣じてしまう場合があります。⾔われたことだけをやるのではなく、前後50mの状態も確認して“馴染ませてあげる”。そこまでやることが技術屋としての仕事だと考えています。

⼤原:素晴らしいこだわりですね。

⻄元さま:そのほか、現場の安全管理に本気で取り組むことも、鉄軌が⼤切にしていることです。建設業界ではどの現場でも⽇々の安全朝礼が⾏われていますが、マンネリ化して形式的になり、職⼈の意識啓発という本来の役割を果たしていないということは少なくないでしょう。

鉄軌が関わる現場の安全朝礼や安全会議では、管理者ができるだけわかりやすい⾔葉で伝えるとともに、職⼈たちにもしっかりと伝わっているのかを確認することを⼤切にしています。

このように「品質」と「安全」の両⾯をさらに追求するために、2021年には埼⽟県朝霞市に⾃社の訓練センターを開設しました。訓練⽤の線路や分岐器を使⽤して、実際の作業を再現した訓練・教育を⾏っています。

⼤原:社訓に掲げるだけでなく、取り組みを確実に実践されているのですね。また、貴社では外国⼈の⽅の雇⽤も積極的に進めていると伺っています。

⻄元さま:はい。現在はモンゴル出⾝者が20名、ガーナ出⾝者が1名、現場で活躍しています。あわせて、通訳専⾨の社員も雇⽤しました。事務所からの情報発信や安全会議の内容を⽇本語とモンゴル語の⼆段書きで周知したり、通訳専⾨の社員が外国籍の従業員の話を聞いて他の従業員との橋渡しをしたりと、⾔葉の壁を超え、快適で安全な現場作りを実現しています。

こうした取り組みの結果、アルバイトから始めたモンゴル出⾝の若⼿が、仕事と⽇本語を覚えながら実績を重ねて資格まで取得し、現在は社員になって責任者として現場を⾒るにまで成⻑した事例もできました。

従業員は鉄軌にとっての財産です。今後、彼らがモンゴルに帰ったとき、現地の鉄道⼯事を担う⽇がくるかもしれないと思うと、とても誇らしく、感慨深い気持ちになります。

現場で⽇々トン単位で発⽣する廃棄物の処理⼿配に⼿間がかかり、廃棄物が現場に残る状況は安全管理の⾯でも問題があった

⼤原:貴社が産業廃棄物収集運搬業許可を取得しようと思った理由を教えてください。

⻄元さま:補修⼯事の現場では、既存の線路の設備を壊して新設する際に、レールや枕⽊、コンクリートといった⼤量の廃棄物が出ます。特に廃コンクリートは、1⽇の作業で8トン近く発⽣する場合があります。こうした廃棄物を⾃社で収集・運搬するために、産業廃棄物収集運搬業許可を取得しようと考えました。

⼤原:以前は⽇々⼤量に発⽣する廃棄物をどのように扱っていたのですか︖

⻄元さま:元請けさんが⼿配した業者に回収してもらっていました。そのため、毎回元請けさんと回収の⽇時を調整する必要があり、お互いに⼿間がかかっていたんです。予定が合わないと廃棄物の回収が遅れ、数⽇の間、鉄道会社さんからお借りしている⾞両基地に廃棄物をストックしておかなければならないという状況もありました。他の業者さんとも共有している場所に廃棄物が積み上がっていくということは、とても⼼苦しいものがあります。

また、廃棄物が常に現場に残っていて⽚付かないという状況は、安全管理の視点でも好ましくありませんでした。現場が汚いと事故が起きやすくなるというのは建設業界のセオリーです。

常に整理整頓を⼼掛けている鉄軌にとって、⾃分たちで廃棄物を処理できるようにすることは急務でした。

廃棄物処理に特化した実績と誠実な⼈柄で⼤原法務事務所に許可申請を依頼

⼤原:今回、産業廃棄物収集運搬業許可の申請に向け、代⾏先として⼤原法務事務所を選んでいただいた理由を教えていただけますか︖

⻄元さま:許可申請にあたって、難しい申請書類の作成が必要になることは知っていました。⾃社の顧問税理⼠さんにお願いするという選択肢もありましたが、できるだけ早く許可を申請・取得するためには、産廃に特化した⽅に頼むのが良いだろうと考え、専⾨家に⾒積もりを依頼できるサイトを使って何名かの⽅とやりとりをしました。

そのなかで、⼤原さんにお願いをした理由は、まずホームページを⾒たときの第⼀印象です。派⼿なキャッチコピーが踊るわけではなく、⽂章から誠実さが伝わってきました。実際にメッセージでやりとりをしてみても、レスポンスがとても速く、⽂⾯もわかりやすくて丁寧でしたね。ホームページで感じ取った最初の印象と、⼤原さん⾃⾝の⾏動が⼨分の狂いなく合致していたので、安⼼して依頼できました。

⼤原:嬉しいお⾔葉を…ありがとうございます。ちなみに、費⽤⾯では他と⽐べていかがでしたか︖

⻄元さま:5つの事務所や個⼈の⽅から⾒積もりをいただきましたが、⼤原さんの⾒積もりは⾼い⽅だったと思います。しかし、お⾦のことはあまり気にしていませんでした。逆に、産廃関連の専⾨性があまり⾼くなさそうだったり、不⽤意に⾦額を落として交渉してきたりするような⽅よりも「難しい申請を適正価格で確実に⾏ってくれる事務所」と認識して、依頼先は⼤原さんの事務所⼀択でした。

また、申請を進めているときは、⼤原さんからメールで質問される申請に必要な情報をこちらから回答するだけで、あとはすべて⼤原さんの⽅で進めていただけました。とても迅速な対応で、依頼から1ヶ⽉もかからないうちに、埼⽟県・東京都・千葉県・神奈川県の4都県への申請⼿続きが完了しました。

⾃社で廃棄物の収集運搬できる強みを⽣かし、⽇本⼀の軌道⼯業者を⽬指す

⼤原:今年(2022年)に産業廃棄物収集運搬業許可申請を取得してから、貴社の産廃物管理はどのように変わりましたか︖

⻄元さま:まず、産業廃棄物を⾃分たちで収集・運搬できるようになったことで、元請けさんに業者を⼿配してもらう必要がなくなり、双⽅にとって回収⽇調整の⼿間がなくなりました。また、鉄軌が関わらない別現場でも、廃棄物の運搬の依頼をいただけるようになりました。

我々のような軌道⼯の業者で産業廃棄物収集運搬業許可を取得しているところはかなり少ないので、元請けさんの視点で考えても優位性が⾼くなり、依頼をいただきやすくなったと思います。

⼤原:産業廃棄物の収集運搬では専⽤の⾞両を使わなければいけないので、コスト⾯で取得を⾜踏みする業者さんも多そうですよね。

⻄元さま:それは⼤いにあると思います。私たちは収集運搬⽤のトラックにブームをつけるなど、カスタマイズすることで、収集運搬での機能性を向上させるとともに、その⾞両を軌道⼯の仕事でもフル活⽤しています。

これにより、現場に資材を搬⼊して、空いたトラックにそのまま廃棄物を収集運搬するという流れを実現し、効率化とコスト削減を実現しました。現場には廃棄物を貯め込まず、常にきれいな状態を保てるので、安全管理の⾯でもリスクが低減したと思います。

⼤原:産業廃棄物収集運搬業許可の取得が、貴社の⽬指す「品質」と「安全」に貢献できているようで、⼤変嬉しく思います。最後に、改めて⼤原法務事務所への評価と、貴社の今後の展望をお聞かせください。

⻄元さま:⼤原さんには、迅速な許可申請の⼿続きだけでなく、申請完了後のサポートまで⼿厚くしていただきました。完了後は「書類を送って終わり」ではなく、わざわざ来社していただき、今後の更新や、追加で⾞両を申請するときの⼿続きまで対応いただき、やはり⼤原さんにお願いしてよかったと思っています。

これからは廃棄物の収集運搬という新たな強みも⽣かしながら“線路屋”としての道を極め、関東⼀、いや、⽇本⼀の軌道⼯業者を⽬指していきたいです。

⼤原:⻄元社⻑、本⽇は誠にありがとうございました。

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